
日本政府観光局(JNTO)によると、2025年6月の訪日外国人旅行者数(推計値)は337万7800人となり、6月として過去最高を更新した。1月~6月の累計では前期比21.0%増の2151万8100人で、過去最速で2000万人を突破。年間累計4000万人超が現実味を帯びた。
ただし、6月単月の前年比は7.6%増。コロナ明け以降は、2桁以上の成長が続いていたが、今月は初めて伸び率が1桁台にとどまった。2023年6月(実数:207万3441人)比では、62.9%増。
JNTOによると、例年6月は夏休み前となるため、訪日需要が比較的落ち着く時期となる。しかし、2025年は多くの市場で、スクールホリデーにあわせた訪日需要が増加。米国では単月での過去最高を更新したほか、韓国や台湾、シンガポール、ドイツなど15市場で、6月の過去最高を更新した。
地域別にみると、中国が79万7900人(2024年比19.9%増)、韓国が72万9800人(同3.8%増)、台湾が58万5000人(同1.8%増)、米国が34万5100人(同16.4%増)、香港が16万6800人(同33.4%減)の順。日本で地震が発生するという風評が流布した香港では、前年比3割減と大幅に減少した。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。
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JNTO資料(対2024年比)より