レジャー白書2025発表、仕事より余暇重視派は67%で過去最高、潜在需要トップは海外旅行

日本生産性本部余暇創研は、「レジャー白書2025」(速報版)を発表した。2024年の余暇活動に関する個人の意識や参加実態に関するアンケート調査の結果を速報版としてまとめたもの。

調査は、全国の15~79歳の男女を対象にインターネットで2025年2月に実施。調査種目は108種類。そのうち、観光・行楽部門は12種類。有効回答数は3467だった。

それによると、仕事よりも余暇を重視する余暇重視派は67.8%と過去最高を更新。特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」割合が2021年以降増加。2024年は37.8%となり、2009年の同調査開始以降で過去最高を更新した。

2024年の1年間に1回以上おこなった人の割合である参加率は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が、48.3%で3年連続の1位。前年から横ばいだが、コロナ禍前の2019年(54.3%)より低い割合となった。男女別でも、ともに1位は「国内観光旅行」。2位は「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」で前年から1.1ポイント増で、前年2位の「外食(日常的なものは除く)」が3.6ポイント減少し3位となった。

12種類の観光・行楽部門を細かく見ると、参加率トップの国内観光旅行の一人あたりの年間平均活動回数は4.5回で、年間平均費用は12万9200円。「ドライブ」が2番目に参加率(30.2%)が高く、年間平均活動回数は14.5回、年間平均費用は2万5200円。3位は「動物園、植物園、水族館、博物館」で24.6%だった。

なお、「海外旅行」の参加率は6.0%。年間平均活動回数は3.1回で、年間平均費用は34万4000円。

希望率でも国内旅行が首位、潜在需要は海外旅行

「国内観光旅行」は、将来やってみたい、今後も続けたいとする人の割合を示す余暇活動希望率でも64.1%でトップ。前年と同様に、2位以下と28ポイント以上の差をつけた。2位は「動物園、植物園、水族館、博物館」で40.3%。前年5位の「温浴施設(健康ランド、クアハウス、スーパー銭湯等)」が、前年より0.3ポイント増加して3位に上昇した。

希望率と参加率の差を算出した潜在需要(希望しているが実現していない需要)では、前年と同様に、1位が「海外旅行(17.6%)」、2位が「国内観光旅行(15.8%)」、3位が「温浴施設(11.8%)」。以下、「動物園、植物園、水族館、博物館」「遊園地、テーマパーク」「クルージング」が続いた。

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