京都市でスタートアップ4社協働の回遊プロジェクト、手ぶら観光や定番以外のスポット紹介など

京都市で、観光客の分散と街全体での回遊を促す「MACHI HOP PROJECT」が始まった。Airporter、Bounce Japan 、RelyonTrip、GRACYのスタートアップ4社が協働。京都市と連携してオーバーツーリズムや観光客一極集中による地域間の観光経済格差の解消を目指す。

4社それぞれの強みを活かしたサービスについて、専用サイトのほか、SNSや旅行サイトでの発信を強化する。具体的には、Airporter社の手荷物当日配送、Bounce Japan社の手荷物預かりスポットの拡大、RelyonTripが運営する旅行の計画アプリ「Sassy (サッシー)」を通じて、手ぶら観光の推進や人気エリア以外のスポットへの回遊を促す。国際交流プラットフォームを運営するGRACYは、日本の文化体験ができるスポットへのガイドサービスを提供する。

同プロジェクトは、第1弾として東京都台東区との取り組みを皮切りに2025年9月にスタート。手荷物預かりスポットを中心に、台東区の隠れた魅力を紹介する観光マップを約1.5万枚配布したところ、手荷物預かりスポットとなった商店から「外国人との新たな接点になった」「来店促進につながり一石二鳥」といった声が寄せられ、地域経済活性化の可能性が示されたという。

MACHI HOP PROJECTの発起人である菅原拓実氏は「祇園・東山・嵐山など観光客が集中する京都での手ぶら観光は、細い路地や工房、ローカルな文化に触れる機会を広げる。観光と生活の調和を目指し、京都全域の魅力を最大化する新しい観光モデルを構築したい。」とコメントしている。

京都市も2025年度事業として、新たに「京都駅デジタルマップ~Kyoto Station Smart Navi~(駅スマ)」を導入し、京都駅構内のコインロッカーの位置・満空情報の発信や手ぶら観光サービスの事前予約機能の新設などの取り組みを進めている。

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