2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が1月4日から放映される。戦国時代に「近江を制する者は天下を制す」といわれた要所であった近江、滋賀県がドラマゆかりの地として観光誘致に力を入れている。琵琶湖の象徴である竹生島についての歴史を紐解くなど、関連情報の発信を強化している。
竹生島は、琵琶湖の湖北、滋賀県長浜市の沖合に浮かぶ周囲2キロの無人島。関わりの深い戦国武将には、浅井長政、織田信長、柴田勝家、豊臣秀長、豊臣秀吉、豊臣秀頼らが知られている。たとえば、大河ドラマの主人公である豊臣秀長は、信長の死後、後継者を争った勝家と秀吉による「賤ケ岳の戦い」を指揮し、重要な役割を果たした。両軍の兵たちが死闘を繰り広げた賤ケ岳砦跡からは、湖面に浮かぶ竹生島を望むことができる。
長浜市によると、ドラマを活用した観光誘致のために設立された北近江豊臣博覧会実行委員会が2026年2月から「北近江豊臣博覧会」を開催する。「大河ドラマ館」の会期は、2月1日から12月20日までの323日間だ。さらに市全体を長浜城下町、浅井・小谷城下町、賤ケ岳合戦の3つにエリア分けし、それぞれの地域が持つ歴史的な特性を活かした情報発信や受入体制を整備する。
また、びわこビジターズビューローも、「戦国ディスカバリー」と題した滋賀県観光キャンペーンを展開している。
