カトリック聖年のローマ、2025年の訪問者数は過去最多3350万人に、37億ユーロのインフラ投資が結実

写真:dpa(ロイター通信)

バチカン市国およびイタリアの当局は、カトリック聖年を迎えた2025年、過去最多となる約3350万人の旅行者がローマを訪れたと発表した。前回2000年の聖年は約2500万人だった。

聖年(ジュビリー)とは、キリスト教で平和、許し、恩赦の年とされ、25年ごとに訪れる特別な年。巡礼者は、ローマにある4つの大聖堂にある特別な「聖なる扉」をくぐることができ、年間を通して特別謁見などを通じて教皇に接する機会もある。

当局によると、世界185カ国から巡礼者がローマを訪問。イタリア国内のほか、米国、スペイン、ブラジル、ポーランドなどから多く訪れたという。

ローマでは、聖年に合わせて、37億ユーロ(約6770億円)を投じ、バチカン近郊での新しい地下道の設置、地下鉄システムの改修、トレビの泉の修復など約3200件のプロジェクトを進めてきた。当局は、そのインフラ投資に十分に見合うだけの巡礼者が訪れたとしている。

2025年の聖年は、フランシスコ教皇で開幕したものの、4月に亡くなったことから、後継の教皇レオ14世のもとで閉幕することになった。2人の教皇のもとで聖年が行われるのは300年ぶりだという。

通常、聖年は25年ごとだが、2033年には特別聖年が予定されている。今後も、ローマでは何百件もの建設プロジェクトが続くことになる。

ただ、一般の観光客の間では、多くの観光名所が何ヶ月も足場に隠れていたことから、損をしたとの声も多く、また、ローマ市民の間では、巡礼者向けの民泊を含む短期宿泊レンタル(STR/Short Term Rental) が増えたことで、住民向けの長期賃貸物件の価格が高騰したため不満が高まっている。

※ユーロ円換算は1ユーロ183円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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