旅行の国際収支が44年ぶり黒字、現状ペースで2015年に暦年で黒字も

財務省が発表した2014年4月中の国際収支状況(速報)で、旅行収支が177億円の黒字となったことが判明した。4月の訪日外国人旅行者数は前年比33.4%増の123万1500人なのに対し、出国日本人数は4.4%減の119万0000人と、インバウンドとアウトバウンドが人数で逆転しており、旅行収支の受取額1716億円、支払額は1539億円となった。財務省によると、旅行の国際収支が黒字となったのは約44年ぶり。

第一生命経済研究所では6月10日に発表したマクロ経済分析レポートの中で、受取額の増加は訪日外客数の増加によるところが大きく、支払額の減少は旅行期間の短期化など一人当たりの旅行金額の減少が要因でこの傾向は以前からが続いていたと指摘。このペースが続けば2014年中に黒字が定着し、2015年には暦年ベースの黒字になると予想する。ただし、景気減速や節約志向で海外旅行需要が低下することは望まれることではなく、旅行収支の黒字化が必ずしも良いわけではないと補足。受取額の規模拡大を通した経済活性化が必要と言及した。

なお、その他の旅行関連の国際収支では、旅客輸送が受取額が178億円、支払額が761億円で、583億円の赤字となった。サービス収支全体では受取額1兆3248億円に対し、支払額は1兆9845億円で、6597億円の赤字となった。

(トラベルボイス編集部)

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