日本人の複数デバイスの同時利用傾向が鮮明に、3台持ちは過半数、利用ピークは土曜日

台湾のAI(人工知能)テクノロジー企業エイピア(Appier)が実施した「アジア太平洋地域版クロス・デバイス利用動向調査(2016年下半期)」で、日本の消費者は、複数のデバイスを同時並行して活用する「クロス・デバイス利用」の傾向が比較的強いことが浮き彫りになった。

日本を含むアジアの主要12カ国・地域のユーザーを対象に、パソコン、スマートフォン、タブレットを使った消費行動を分析したもの。

日本市場ではクロス・デバイス広告に軍配

消費者の行動は、国や地域によって特徴が異なる。日本は、複数デバイスを使用する消費者のうち、3台以上保有する人の比率がアジア全体をやや上回る高さに。複数デバイスを使用する人のうち、3台以上持つ人の比率は、アジア全体では49%だったのに対し、日本は53%と半分以上を占めた。

日本とアジアのマルチデバイス利用率は以下のとおり。「3台以上」の保有者数は、3devicesと4+devicesの数値を加算して算出できる。


エイピア:報道資料より

また、日本市場では、シングル・デバイス広告に比べ、クロス・デバイス広告全体のコンバージョン率が201%高い結果となった。クリック率についても、日本および韓国では、シングル・デバイスでのキャンペーンと比較して、複数デバイス向けキャンペーンの方が19%高い結果に。エイピアでは、「日本においては、クロス・デバイス広告の重要性は明らか」と分析している。

日本はスマホ支持率高く、利用ピークは土曜日

曜日およびデバイス別の利用傾向をみると、アジア全体では、平日はPCでのウェブ利用がスマホやタブレットよりも多いものの、週末にはPCとスマホの利用度が逆転。またウェブ利用は平日が多く、アプリ利用は土曜日が多い状況も確認された。一方、日本では、曜日に関係なくスマホ利用がPCやタブレット利用よりも多いことが判明。利用ピークは、ウェブ利用、アプリ利用ともに土曜日となった。

時間帯別の推移をみると、一日の時間帯ごとのページビュー数とコンバージョン数はほぼ連動して推移。アジア全体では、どちらも勤務前の早朝から上昇し始め、最初のピーク時間帯は午後14~15時頃。その後、勤務時間が終了する18時頃までゆるやかに下降するが、再び20~22時頃に2回目のピーク時間帯を迎えるパターンを示した。

これに対し、日本ではページビュー数の推移はアジア全体と同様の傾向を示した反面、コンバージョン数は正午から23時の間に集中。夕方17~20時頃も下降しない結果となった。

この調査の対象国・地域はオーストラリア、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾、ベトナム。エイピアが所有する1.8兆以上のキャンペーン・データを分析した。対象データはすべて実際の消費者行動に基づくもので、アンケート調査などは実施していない。調査時期は2016年7月~12月。

調査報告書の完全版(日本語)は以下より参照可能だ。

APAC版クロスデバイス利用動向調査 (2016年下半期)

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