自動運転車で観光ツアーを、近畿日本ツーリストがモニターツアー実施へ、三宅島で移動に付加価値を

近畿日本ツーリスト首都圏は、東京都と東京観光財団が委託する「島しょ地域交通サービス事業」受託し、三宅島で自動運転車両を活用したモニターツアーを実施する。

自動運転車の試乗会は各地で始まっているが、本事業の特徴は観光に特化した目的での実施であること。東京都と東京観光財団では、多摩・島しょ地域への旅行者誘客を目的に、観光地の交通サービスの整備を推進しており、本事業では近畿日本ツーリスト首都圏のほかアイサンテクノロジー、アークノハラ、群馬大学の4者が連携して、旅行者が快適に観光地を移動できる環境整備と、旅やライフイベントの充実が可能となるサービスの確立を目指す。

モニターツアーでは3つの自動運転車に試乗する。トロリー風の自動運転EV観光モビリティ「eCOM10」では、ガイド付き観光ツアーを実施。阿古地区と故郷の湯を結ぶ約3.2キロで、溶岩地帯の海岸線を追加したり、夜間走行では星空観賞タイムを設けるなど、自動運転での移動に付加価値を付ける。

ハンドルやアクセル、ブレーキを一切必要としない小型の自動運転EV「Milee」の試乗も実施。今回は三宅村交通公園内での試乗だが、将来的には三宅島の巨木の森や火山見学など、個人旅行に対応した観光商品への利用が期待される。このほか電動アシスト自転車を利用した島内ガイド付き観光ツアーも行なう。

モニターツアーは12月13日~15日の2泊3日(船中1泊)で実施する。

自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」。群馬大学が社会実装研究用に提供する16名定員の国産車両
自動運転EV「Milee(マイリ―)」。ハンドルやアクセル、ブレーキを一切必要としないラストワンマイル向けの完全自動運転EV

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