トラベルポート、NDC展開を加速、接続航空会社は年内に12社に、来春にオンライン旅行会社向け新APIも

トラベルポートジャパンは、先ごろ「TMCセミナー」を開催し、同社プロダクトの最新報告を行った。シニアソリューションマネージャーの高橋章氏が来年日本市場において本格的に展開するNDC対応、基幹システム「Travelport Agency Solution」、自動化ツール「Travelport Efficiency Suite」の3点について説明。業務効率化と業務負担の軽減につながる製品として、TMC(Travel Management Company)での活用を勧めた。

NDCについては今年、上位規格が登場。Offer/Orderの完全実装に加えて、既存のOrderの再計算や変更の対応が可能になる「レベル4」が加わったほか、Level 4 認証を取得した航空会社が、NDC運用を拡大する能力があることを一定基準に基づき自己認証する制度「NDC@Scale」が登場した。これによって、高橋氏は「システム面に加えて、運用面でも普及期に入る」と位置づけた。

トラベルポートのNDCに接続している航空会社は現在のところ5社。カンタス航空とシンガポール航空の他5社が年内のリリースを目指して開発しており、年内にはNDC接続の手配可能な航空会社が12社になる予定だ。また、50社以上と技術検討を継続しているという。高橋氏は「アジア系航空会社もNDC対応を進めており、2020年はさらに増える予感がする」と明かした。

また、来春を目途に「スマートポイント」において、NDCに対応したプラグインをリリース。加えてオンライン旅行会社向けの新API「Trip Services」、出張者向けの予約ツールを備えた業務渡航系旅行会社向けソリューション「ロコモート」でのNDC対応を予定している。

Travelport Agency Solutionとは旅行会社のすべての業務を統合・システム化した基幹システムのこと。企業プロファイル、出張ポリシーなど業務渡航の必須機能を実装し、予約手配から発券、データ管理、収入管理、精算や会計管理などをカバー。すでにユーザー画面やデータベースの日本語化に対応しており、日本オフィスには専任のシステム導入チームやサポートデスクも配置している。

大きな特徴はトラベルポート以外のGDSにも対応可能なことだ。接続したコンテンツは全ての販売チャネルで共通利用可能で、多様化・分散化する海外サプライヤーとのシステム連携に強みを発揮する。

シニアソリューションマネージャーの高橋章氏

Travelport Efficiency Suiteとは、旅行会社の業務負荷を軽減し、顧客企業に付加価値をもたらす自動化ツールで、来春にガリレオ版としてリリースを予定している。主な機能としては、発券担当者による手動操作を不要とし、ADMにつながりかねない人的ミスを予防する「自動発券」、航空会社からのキューメッセージを自動処理する「キュー管理」、航空会社からの変更通知への対応を自動化する「スケジュール変更」、必要な情報を抽出しPNR作成時にリマークスに出力する「ファイル・フィニッシング」がある。

こうした機能によって、旅行会社担当者の工数を削減することができるほか、未使用eチケットのチェックにかかる時間を短縮。また、発券前により安価な運賃を随時検索し、安い運賃が利用可能であれば自動的に再予約、出張者にコスト削減額を通知することも可能になる。

セミナーに先立って挨拶に立ったトラベルポートジャパン代表取締役の東海林治氏は、「トラベルポートジャパンが目指すところはグローカル(グルーバル+ローカル)。アクセス国際ネットワークとのジョイントベンチャーは破綻したが、今後は単独でそれを目指していく」とコメント。今後も旅行会社と密接な関係を構築し、その旅行会社を通じて最適なソリューションをワンストップで消費者に提供していくとし、「それがトラベルポートの価値」と強調した。

トラベルポートジャパン代表取締役の東海林治氏

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