博報堂グループ旅行会社、福島の復興を考えるインバウンド向けツアー開始、住民との交流会など体験と学びを提供

博報堂DYグループの旅行・インバウンド専門会社wondertrunk&co.は、福島県観光物産交流協会と福島市観光コンベンション協会とともに、インバウンド共創ツアープログラム「Think about our Future in Fukushima」を開始する。東日本大震災から8年が経過し、復興が進む福島の今を視察し、復興へ向けた軌跡を通して私たちの暮らしの未来を考える機会を提供するもの。

復興庁の「令和元年度福島県交流拡大モデル事業(ホープツーリズム海外誘客事業)」の一貫として、福島県が推進する「ホープツーリズム」をベースに訪日外国人向けの体験ツアーとして整備。ツアープログラムでは、 福島在住のフィールドパートナーが案内する現地視察ツアーや住民の生の声を聞く交流会、未だに残る生活課題の解決方法を考えるワークショップなどを実施する。

ホープツーリズムとは、福島のありのままの姿と未来を見据え復興に挑戦する人々との出会いを通じて自分自身を成長させ、震災と原発事故を経験した福島ならではの「新しい学びの旅」と定義されている。

今なお生活にはさまざまな課題が残る一方で、 ロボットシンクタンクや再生可能エネルギーの活用など新たな復興への取り組みも進んでいる。現在、年間3000万人超の訪日外国人が来県しているが、被災地である福島県の復興の状況は正確に伝わっていない現状がある。

ツアータイプは日帰りのショートトリップパッケージ(1 day trip package tour)、1泊2日のフィールドワーク(2 days short trip package tour)、アレンジが可能なトリップパッケージ(1 day trip customized tour)の3種類。ツアープログラムの初回は2019年12月9日の開催予定で、今後も定期的に催行する計画だ。コンテンツ内容は外国人向けでフィールドパートナー(日本語)と通訳案内士(英語対応)が同行。日本人旅行者の参加も受け付ける。

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