長野県・浅間温泉で観光まちづくりの新会社を設立、NEC系ら出資、旅館再生で温泉地全体の生産性向上へ

長野県松本市浅間温泉エリアの観光活性化を目的に、新たな株式会社WAKUWAKU浅間温泉が立ち上がった。地域の次世代を担う地元出身の3名が取締役として参画し、地域の旅館「おもと」を再生し、観光関連施設の誘致など地域の観光まちづくりに取り組む。地域活性化のノウハウや金融面のサポートで、NECキャピタルソリューションやWAKUWAKU地域不動産マネジメントが共同出資する。

松本駅から車で15分ほどにある浅間温泉は、飛鳥時代からの歴史ある温泉地。1993年には年間100万人以上の観光客がおとずれたが、現在は60万人程度に落ち込んだ。また、温泉旅館の数の減少とともに、地元出身の後継者も減少しており、今後の事業継承も大きな課題となっている。

そこで同社では、環境変化にさらされている旅館「おもと」の事業を継承し、同館の再生を契機とした浅間温泉の活性化に取り組む。同館は2020年7月の開業を目指し、泊食分離のサービス再構築や地域での滞在と消費を促進し、旅館の生産性を温泉地全体で向上させる取り組みを行なう。さらに、地域の観光資源を活かした観光客増加を図っていくほか、浅間温泉や松本市の観光の未来を担う世代の参画も促していく方針だ。

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