宿泊・観光関連企業3社が破産申請、新型コロナウイルスの影響で事業環境が悪化

東京商工リサーチは2020年4月3日付けで、3件の宿泊・観光関連の倒産情報を公表した。いずれも新型コロナウイルスの影響によって収益が悪化したことによるもの。

三重県志摩市の「星たる観光」は3月26日までに事業を停止し、津地裁伊勢支部へ破産申請。負債総額は約2億1000万円。2019年6月期は約1億2000万円の売上高をあげたが、その後は、集客が伸び悩み、旅館を買収した際の借入負担も重荷となっていた。2020年2月頃からは新型コロナウイルス感染拡大の影響から宿泊予約キャンセルが相次ぎ、ハイシーズンとなる大型連休を含んだ4月、5月の予約も低迷。先行きの見通しがたたないことから、事業継続を断念した。

岡山県真庭市の「トラベルシリウス」は、4月1日に岡山地裁に民事再生法の適用を申請。負債総額は約4億7000万円。2020年に入ってからは支払遅延が発生していたほか、2020年3月には倉吉市より委託を受けていた「グリーンスコーレせきがね」の運営業務を停止して多額の違約金が発生。「ホテル蒜山ヒルズ」からの経営撤退も決定し、新型コロナウイルスによる売上減少もあり、民事再生による再建を選択した。今後は「湯原国際観光ホテル菊之湯」、「ゆばらの宿米屋」の経営に専念して再建を図る方針。

兵庫県尼崎市の「マイチケット」は、4月2日に神戸地裁尼崎支部に破産を申請。負債総額は約1億7800万円。同社はスタディーツアーやワークキャンプ、海外ボランティアに特化した旅行や企画を展開。堅実に事業を継続し、売上を伸ばしてきたが、それまでの損失計上を補填するための多額の借入が負担となっていた。そうしたなか、新型コロナウイルス感染拡大により事業環境が急激に悪化し、今回の措置となった。

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