ハワイ・カウアイ島、新手法「リゾート・バブル」施策が成功、4月から入島後の自己隔離免除へ【外電】

ハワイ州で最も人口が少ないカウアイ島は現在、ハワイで最も安全な場所になっている。新型コロナウイルスのパンデミックが発生して以来、州全体の感染者数は2万8000人を超えているものの、カウアイ郡はわずか217人にとどまっている。

島では美容院も開いており、子供たちは学校でスポーツを楽しみ、住民はレストラン、バー、ビーチなどで観光客のいない静かな時間を過ごす。AP通信が報じている。

通常の生活に戻るうえで、カウアイ郡が実施した「リゾート・バブル」プログラムというユニークな取り組みが有効だったようだ。このプログラムに参加するためには、カウアイ島に到着する72時間前な検査を受けて陰性証明を取得する必要がある。到着後は、検査を受れられるまでの3日間、指定のリゾート内に隔離。リゾート内の移動やサービスを受けられ、陰性が証明された場合、隔離が免除となり、外出が許可される。

このプログラムは今年1月に開始。これまでに少なくとも6人の陽性者が発見された。

「リゾート・バブル」が有効に機能したことから、カウアイ郡は4月から、ハワイ州政府の「セーフ・トラベル・プログラム」に復帰する。これにより、旅行者は1回の飛行前検査で、陰性であれば、入島後の自己隔離は免除されることになる。

ハワイ州は昨年10月、このプログラムを米国本土からの旅行者向けに開始。しかし、旅行者の増加とともに感染者数も増加。カウアイ島の感染者数は7週間で2倍に拡大したことから、カウアイ郡はプログラムからの離脱を決めた。カウアイ島にはICUベッド9床と人工呼吸器14台しかない。

カウアイ島での感染の大部分は島外から旅行者と関係があると言われているが、セーフ・トラベル・プログラムの再開は、地元経済にとってはうれしいニュースと歓迎されている。

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