中国の旅行大手Trip. com、国内の近距離旅行がコロナ前の3割増、出張需要の回復も顕著 ―2021年度通期

トリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)は、2021年度通期(2021年1月~12月)の営業実績を発表した。それによると、中国国内旅行の回復に牽引され、売上高は前年比9%増の200億人民元(約3800億円)となった。

2021年度の特徴としては、国内での近距離旅行が増加。第4四半期では省内の予約は2019年比で30%以上増加し、地方のホテルの予約も同50%増加した。また、出張需要の回復も顕著で、法人旅行部門の売上高は第4四半期で前年同期比20%増、通期でも前年比54%増となった。

一方、調整後EBITDAは、第4四半期で前年同期の7億9900万人民元(約152億円)から5400万人民元(約10億円)に、通期でも前年の17億人民元(約323億円)から13億人民元(約247億円)に減少した。

また、当期損益については、第4四半期で前年同期の10億人民元(約190億円)の黒字から8億3400万人民元(約158億円)の赤字に転落したものの、通期では赤字幅は前年の32億人民元(約608億円)から5億5000万人民元(約105億円)に改善した。

部門別の売上高では、宿泊施設が第4四半期で前年同期比14%減の19億人民元(約361億円)、通期で前年比3%減の81億人民元(約1540億円)。

交通チケットが第4四半期で前年同期比11%減の15億人民元(約285億円)、通期で前年比14%増の69億人民元(約1311億円)。

パッケージ旅行が第4四半期で前年同期比32%減の1億7700万人民元(約34億円)、通期で前年比11%減の11億人民元(約209億円)。

法人旅行が第4四半期で前年同期比20%増の3億6700万人民元(約70億円)、通期で前年比54%増の13億人民元(約247億円)。

営業費用は、カスタマーサービスセンター要員の補償が増加したことから前年比14%増の46億人民元(約874億円)に増加。売上高の23%を占めた。商品開発費は前年比17%増の90億人民元(約1710億円)となり、売上高の45%を占めた。

※人民元円換算は1人民元19円でトラベルボイス編集部が算出

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