長距離の国際線、今夏は2019年比で1割減、著しいインドの回復、中国は6割減にとどまる見込み

航空データ分析のOAGは、このほど、2023年夏の長距離の国際線供給量の見通しを明らかにした。世界全体では2019年夏と比較して9.3%減となる見込み。その減少の大部分が中国を中心とする北東アジアにある。地域別では、北東アジアが33.8%減、東南アジアが11.6%減。このほか、欧州が6.2%減、北米が4.3%減となる見通しだ。

国別にみると、インドの回復が著しく、エア・インディアは米国線および欧州線を増強。オーストラリア線の供給量も倍増している。このほか、ギリシャ、トルコ、ポルトガル、コロンビアが2019年夏よりも長距離国際線を増やす。一方、中国は依然として約6割減にとどまる見込み。たとえば、2019年比でエールフランスは3分の1、ブリティッシュ・エアウェイズはおよそ半分の供給量を予定している。

路線別で見ると、トップ10国際線のうち、最も供給量が増えるのはパリ/ニューヨーク線で2019年比45.2%増。次いで、ロサンゼルス/ロンドン線が37%増、ニューアーク/ロンドン線で20.3%増、ボストン/ロンドン線が18.6%増となり、大西洋路線の増強が目立つ。

航空会社別では、前述のとおり、エア・インディアの増便率が最も高く、2019年比で41.5%増。以下、トルコのターキッシュ・エアラインズの32.4%増、TAPポルトガル航空の29.4%増、アイルランドのエアリンガスの23.9%増、コロンビアのアビアンカの20.8%増が続く。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…