新潟県旅館ホテル組合、「美食 + 体験」の宿泊プランで誘客、歴史やストーリーで地域の魅力を再構築

新潟県旅館ホテル組合は、「にいがたお宿のガストロノミー」の発表会を実施した。新潟県が「観光立県推進行動計画」の重点方針のひとつ掲げるガストロノミー(美食旅)の推進に基づき、県内の各宿が「にいがた朝ごはん」「地酒の宿」「お宿の晩ご飯」の3つのカテゴリで宿泊商品を展開してきたもの。地域特有の食文化や食にまつわる歴史やストーリーを紹介しながら商品展開を図っている。

発表会では、同組合理事長の柳一成氏が「もともとは『朝ごはんプロジェクト』から始まり、地酒プロジェクトに続き、2019年にストーリーと背景からのお宿のガストロノミーとして地域のコンテンツを再構築しながら伝えようとスタートした」と事業の経緯を振り返り、今後も食を通じて「新潟のあたりまえのこと、あたりまえの美味しいを再構築して伝えたい」と意欲を語った。

新潟県旅館ホテル組合理事長の柳一成氏

今回、新たな旅行商品では地域の美食に加えて、それにまつわる「体験」を追加。例えば「醸す森(十日町市)」では、麹づくりの体験で発酵食品をもっと身近に感じられるように、約48時間に及ぶ麹づくりの中で、重要な一部を1時間程度で体験するプランを設定。出来たての麹を試食したり、日本酒とのペアリングを楽しんだりすることでなど食文化への理解を深めてもらう。

新潟県旅館ホテル連盟は、参画施設のプランを紹介する「にいがたお宿のガストロノミー」の特設サイトを開設。参画する宿泊施設には、1プロジェクトに1つの星を付与して紹介していく。また、今後、首都圏からの誘客を図るため、宿泊キャンペーンも展開する予定だ。

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