日本のクルーズ客船「にっぽん丸」が引退へ、2026年5月で、35年間・地球133周分の船旅を支える

商船三井クルーズは、同社が運航するレジャークルーズ船「にっぽん丸」が2026年5月10日に横浜へ帰着するクルーズで引退すると発表した。

にっぽん丸は1990年就航。航行距離は53億3238万3964キロで地球約133周分に及ぶ。2000本以上のクルーズを実施し、国内外400以上の港に寄港、60万人以上が利用した。日本近海の短い旅程にとどまらず、世界一周の旅、女性向けクルーズ、オペラクルーズといった斬新な企画のほか、内閣府の「世界青年の船」「東南アジア青年の船」といった事業にも使用されてきた。

2026年2月以降の旅程やイベントは順次発表し、4～5月はゆかりの寄港地から旬の食材を取り寄せるディナーなどを予定している。三井クルーズは今後、スイートキャビンを主体とした「MITSUI OCEAN FUJI（三井オーシャンフジ）」に加え、2026年に新しい船の就航も予定。日本のクルーズ会社ならではのおもてなしを届けたいとしている。