
九州産交バスと産交バスは、2025年7月20日から、日帰りバスツアー「ASO Caldera LINE」の運行を開始する。側面に窓ガラスのない特別仕様の“オープンエア車両”を使用し、風や草の匂い、牛の鳴き声など阿蘇の自然をより感じながら観光できるようにする。
運行は土・日・祝日(ゴールデンウィークやお盆、冬季は除く)。阿蘇中岳火口や草千里、白川水源、上色見熊野座神社といった阿蘇を代表するスポットを1日で効率的にめぐる。阿蘇駅/草千里・阿蘇山上ターミナル間を運行する既存路線「阿蘇火口線」は、特に混雑が激しく希望の時間に乗車できないこともあるが、「ASO Caldera LINE」は事前予約制で、安心して旅程を組めるのも特徴だ。料金は大人1万2000円、4~12歳の子どもが8000円。
また、同ツアーで使用する車両のラッピングデザインに、地元・熊本県立高森高等学校マンガ学科の学生が協力し、阿蘇地域をテーマに描いた。九州産交グループは「地元で日々過ごしている生徒の感性によって生まれた作品が、地元を実際に走ることに意味がある」などと、地域との連携にも力を入れている考えを示した。