兵庫県・淡路島は、このほど淡路島観光会議を開催し「淡路島観光未来宣言」を採択した。関西、瀬戸内の結節点に位置する地の利を改めて認識し、広域連携戦略の展開を通じて、アフター万博におけるステージアップ、観光を基軸とした一体的な振興を目指すと宣言した。
瀬戸内エリアとの連携では、瀬戸内一周500キロの自転車ルート「セトイチ」構想、瀬戸内国際芸術祭との協働など、芸術・文化を活かした周遊促進を図る。関西については、「食都神戸」と「世界一の食の島」の連携によって、農・食・観光の一体的振興を進める。また、関西国際空港・神戸空港・徳島空港・高松空港を起点とした、神戸、大阪、京都、四国のストレスフリーな移動利便性の向上を図るため、公共交通網の整備や電子決済化など、淡路島観光MaaSを推進する。
関西、瀬戸内の結節点として:報道資料より
淡路島は、2025年10月13日まで、大阪・関西万博と会期を合わせた「AWAJI島博」を展開。淡路島観光協会らが組成したAWAJI島博実行委員会が、公式サイト上で特集「淡路島ならではの本物体験」を紹介し、約100プランの着地型旅行をオンライン販売してきた。今後は、インバウンドのモダンラグジュアリー層の誘致強化に向け、コンテンツの磨き上げに加え、グローバルOTAへの本格参画を進め、体験型コンテンツの販売を通じてインバウンド誘客を加速する。
「淡路島ならではの本物体験」の具体例:報道資料より
なお、2025年4月には神戸空港に国際チャーター便が就航、2030年には国際定期便の就航が予定され、インバウンドの増加が見込まれる。2028年には大鳴門橋自転車道が開通し、瀬戸内周遊への期待も高まっている。
