シニア旅行、退職で同行者に新グループ、頻度増加も期待 -多様化するシニア(1)

JTB総合研究所(JTB総研)が実施した「団塊世代のライフスタイルと今後の旅行消費に関する調査」で、多様化するシニアの姿が示された。調査は団塊世代(63~67歳、1946~50年生まれ)に焦点を当てたものだが、その前後も「キネマ世代」(68~72歳、1941~45年生まれ)、「断層世代」(54~62歳、1951~1959年生まれ)と定義して同じ調査を実施しており、シニア層の世代間の差異が浮き彫りになった。

調査によると、現在「毎年必ず1回以上旅行する」のは、断層世代が81.9%、団塊世代が84.3%、キネマ世代が87.2%。このうち、「年に3回以上旅行をする」のは断層世代が21.5%、団塊世代が35.4%、キネマ世代が27.7%で、団塊世代が最も多い。今後、年に1回以上の旅行は増加傾向にあり、特に団塊世代は「年3回以上旅行をする」が42.3%と最も多く、他の世代よりも意欲が高い。

旅行の同行者だが、世代が上昇するほど夫婦・家族以外の同行者が増える傾向がある。例えば、断層世代の場合、「夫婦二人」「母親」「自分の家族」「自分の子ども、孫と三世代」を含む家族旅行で62.8%だが、団塊世代の場合は57.3%、キネマ世代は51.7%と世代の上昇につれて割合が低くなる。

その分、割合を増やしているのが「同性の友人」(断層:14.5%、団塊:20.7%、キネマ:22.3%)、「異性の友人と二人」(断層:6.0%、団塊:7.9%、キネマ:12.2%)、「異性を含む友人三人以上」(断層:2.4%、団塊:3.2%、キネマ:6.5%)など。JTB総研では退職による交友関係の変化によって、職場の関係や家族とは違う新しいグループできる上、付き合いの多様化で旅行の頻度が上がりそうだとしている。

なお、今後行ってみたい旅行(海外)で最も多いのは「今までに行ったことのないところ」で6割前後、2番目が「体が動くうちにたくさんの国に行ってみたい」が4割超となった。JTB総研ではシニア層に対しては、体が動ける、孫がかわいいなどの「今のうち」がキーワードになると提案している。

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