父親世代の一人旅、希望者は7割 -働く男性の旅行(2)

JTBは、このほど「働く男性の旅行」について調査を実施、結果を発表した。同社は、これまで目が向けられていなかった働く男性の旅行の実態や意向に注目。長らく、家族旅行の主導権は女性が握っているとも言われているが、出張などで旅をする機会が多い男性が出張先を旅先としたときに、どんな要望と期待があるのか、プライベートの旅行では何を望んでいるのかを調べた。



一人旅への意向(JTB調べ)

最近、注目されているシニアや若い女性の一人旅。働く男性に、この意向を尋ねたところ「働くお父さん世代」で意向が最も高い結果となった。好きなように宿泊先や交通手段を手配していく自由旅行をしてみたいが78.8%と、自由になりたい意識が垣間見られる。なお、一人旅に行くことの不安や問題点の自由回答では「事故や病気などトラブルの際の対応」「荷物の管理や運転が交代できないなど一人でいることによる不便さ」「泊まれる場所が限定される」「割高感」「家族の理解」などが上った。

こうした回答を受けて、少子高齢化で家族の在り方も変わりつつある中、JTBは今後一人旅がさらに増えると予想。ツアーに1人で参加できる企画なども増えているが、今まで以上に、1人での食事や宿泊などの情報提供が求められそうだとしている。


一方、三世代旅行についての回答では、「大人数で行くのは楽しい」が首位に。ただし、自分が真ん中の親世代では「全員の希望を満たすのが難しい」「気を使う」、自分が一番下の子世代では「全員の希望を満たすのが難しい」の回答が多く、自分が一番上の祖父母世代では費用や手配についての懸念を持っている。祖父母世代は費用や手配を担って主導権を持つ一方、親世代、子世代は祖父母世代に気を使って我慢をしているようだ。

こうした傾向からか、現地で別行動できるようなツアーへの参加意向は、子世代が最も高く 54.8%。親世代、祖父母世代もそれぞれ48.8%、46.2%と 4割を超えた。それぞれが、大きな単位での旅行をしながらも個人での行動も求めているようだ。


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