デジタル決済大手のVisaは、旅行先で体験、旅行特典を利用できるプラットフォーム「Visa Destinations(ビザ・デスティネーションズ)」を世界10都市で展開すると発表した。決済以外の分野にも事業を拡大する取り組みだ。
対象となる都市は、パリ、ロンドン、ニューヨーク、タイ、ドバイ、ミラノ、ローマ、メキシコシティ、マイアミ、サンフランシスコ。年内には、さらなる追加が予定されている。
Visaの調査によると、消費者は単なる地理的な目的地ではなく、スポーツやコンサート、食、ファッションといった特定の目的や体験を重視して旅行先を選ぶ傾向にある。Visa Destinationsは、こうした「体験主導型」の旅行需要に応えるプラットフォーム。カード会員向けに提供するもので、例えばニューヨークのロックフェラー・センター展望台やパリのルーヴル美術館への優先入場、現地の専門家による推奨ダイニング、文化・ウェルネス体験などの限定特典を利用できる。
特にVisa InfiniteやVisa Signatureの上級カード会員には、さらに付加価値の高い体験が提供される。
同社では、このプラットフォームの価値向上に向けて、免税システムソリューションを提供するGlobal Blue(グローバルブルー)、航空連合スターアライアンス、世界大手OTAトリップドットコム(Trip.com Group)とグローバルパートナーシップを締結した。
これにより、免税ショッピングの利便性向上や、航空アライアンスを通じたシームレスな移動、予約プラットフォームとの連携による独自の旅行体験の提供が可能となる。Visaは、単なる決済手段としての役割を超え、旅行者が目的地を発見し、計画し、体験する過程に寄り添う「旅行のコンパニオン」としての地位確立を目指すとしている。

