2013年度上半期、航空会社の安全上トラブルは421件、重大インシデントは2件

国土交通省は、このほど航空輸送の安全にかかわる情報の中間報告(平成25年度/2013年度上半期)を発表した。それによると、本邦航空運送事業者の運航で発生した重大インシデントとして以下2件が報告された。同省の定義する重大インシデントとは、航空法第76条の2に定められている「航空事故が発生するおそれがあると認められる事態」。16の事態が航空法施行規則第166条の4に定められている。


  • 1件目:2013年5月6日

ジェイエアのボンバルディアCL-600-2B19型が伊丹空港A滑走路に着陸後、地上走行中、A4誘導路上において第2エンジン(ゼネラル・エレクトリックCF34-3型)に火災が発生したことを示す計器表示があったため、当該エンジンを停止し消火装置を作動させた。その後、当該機は自走により駐機場まで移動し、エンジンに火災の痕跡が確認された。

 

  • 2件目:2013年9月10日

関西国際空港において、管制官よりA滑走路の手前で待機するよう指示されていた朝日航洋のベル430 型が、同滑走路に進入したため、 着陸許可を受けていた全日空/ANA(NH)のボーイン767-300型が管制官の指示により復行した。

▼安全上のトラブルは421件

最多の企業はANAグループ、機種はB737

また、安全上のトラブルとしては421件が報告された。航空会社別で最も多かったのがANAグループで120件、次いでJALグループの118件、スカイマークの84件となり、運航頻度の高い航空会社が上位を占めた。

機種別では、B737が最も多く146件、ついでB767で70件、A320で38件、B777で33件となり、最新のB787は18件となった。トラブルの内容別では、機材不具合が最も多く195件、回避操作が101件、ヒューマンエラーによるものが55件だった。

安全上のトラブルを審議した第14回航空安全情報分析委員会では、引き続き、安全上のトラブルなどの航空安全情報の分析に基づいて、機材不具合への対応、ヒューマンエラー防止への取組み、TCAS RA や GPWS による回避操作に係る情報共有を進め、個別事案への対応を適確に行うとともに、新規参入など航空を取り巻く環境変化にも十分配慮し、監視・監督の強化、予防的安全対策に継続的に取り組む必要があると報告した。


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