ドイツ、帝国僧院コルヴェイが世界遺産に、カール大帝ゆかりの建造物

ドイツ観光局によると、ドイツ北部のメルヘン街道の町ヘクスター近郊のコルヴェイにある帝国直属僧院コルヴェイが、世界文化遺産に登録された。ドイツの世界遺産登録は39か所目。

正式名称は「カロリング王朝の西構えとキウィタス・コルヴェイ」。フランク王国を築いたカール大帝のカロリング王朝時代の822年に、ヴェーザー河畔コルヴェイに創設された。世界遺産の核となるのは、その僧院聖堂の西側の「西構え」の建造物。その後の教会建築の西正面の原型となったもので、完全な姿で現存する唯一の「西構え」だという。

プレロマネスク建築やカロリング朝建築と呼ばれ、柱で支えられたアーチ形ホールや大広間には等身大の漆喰像、ギリシャ・ローマ神話の壁絵など、カール大帝による文化振興や古代文化とキリスト教、ゲルマン民族の文化の融合が見られ、「カロリング朝ルネサンス」とも呼ばれている。僧院聖堂や西構えのほか、宮殿の大公図書館、皇帝の間など華麗な宮殿内部が見どころだ。

なお、ドイツ観光局ではドイツ・メルヘン街道上にコルヴェイがあり、グリムの町カッセルから100キロ、ブレーメンまで250キロにあることから、メルヘン街道上のみどころの町を組み込んだツアーを提案している。


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