消費意欲旺盛な単身・独身男性「ソロ男」、博報堂が分類する5つのタイプ

博報堂は20~50代の単身・独身男性「ソロ活動系男子(ソロ男)」について、研究プロジェクトと企業のマーケティング活動支援を開始した。親と同居せずに自給しながら自由なライフスタイルを楽しむ「ソロ男」は、趣味や自分の時間を大切にしてゆとりの多い生活を好むなど、年齢を超えた共通の価値観がある傾向が強い。既婚男性よりも平均所得が低いものの、可処分所得が高いため消費支出額やエンゲル係数も高く、消費意欲が旺盛だという。

博報堂の調査(※)によると、ソロ男の平均年収は511万円で非ソロ男の541万円を下回るが、週当たりのコンビニエンスストアやスーパーの平均利用金額は5442円で、非ソロ男の4186円を上回る。また、「ひとつのブランドを買い続ける」(ソロ男41.8%、非ソロ男34.1%)、「こだわりの強い趣味がある」(ソロ男54.6%、非ソロ男27.1%)、「趣味にかける時間が週に20時間以上」(ソロ男38.9%、非ソロ男15.8%)なども判明。マーケティングのターゲットとして高い潜在性があると指摘する。

上記の調査の結果、博報堂ではソロ男をタイプごとに5つのクラスターに分けた。男性の生涯未婚率が20.1%、総世帯における単身世帯比率が31.2%(いずれも2010年時点)と増え続けていることから、独身・単身世帯を母数とするソロ男が将来的に大きなボリューム層に発展する可能性があるとしている。

※調査対象は20~59歳男性。「束縛されないで自由に過ごしていきたい方だ」、「一人で過ごす時間を確実に確保したい方だ」、「誰かにあまり頼らず生きていける方だ」の問い全てに「そう思う」、「ややそう思う」と回答した人を「ソロ男」とした。サンプル数803人。


【博報堂による「ソロ男」クラスター】

1.イイネ!欲しがりソロ男(構成比:28.9%)

  • 主な特徴:異性の目を何より意識。仲間との交流も盛ん。消費意欲も高くブランド物で身をまとうことが好き。野心的。彼女がいても女友達と遊ぶ。器用貧乏。なんでも手を出すが移り気。実はこだわりの趣味はない。すぐ誰かに連絡してしまう。
  • 平均年齢:37.20 歳、平均年収:611.4万円、彼女いる率:45.8%
  • 趣味にかける時間30時間以上9.0% 、趣味にかけられる最大金額222,951 円

2.ストイックな求道ソロ男(構成比:11.7%)

  • 主な特徴:身だしなみより自分の趣味に投資。一人でいる時間を重視。周囲の目を意識しないが、自分のこだわりの分野では負けたくない。自分の興味関心事に対してはストイックに突き詰める。いわゆる「フツーのオタク」タイプ。
  • 平均年齢:40.10 歳、平均年収:618.9 万円、彼女いる率: 27.5%
  • 趣味にかける時間30時間以上17.5% 、趣味にかけられる最大金額188,359円

3.眠ったままの獅子ソロ男(構成比:24.8%)

  • 主な特徴:全てにおいて低体温。一人でいることが苦痛でさびしがり屋。週のほとんどを外食で済ますが、行くのは男友達か会社の同僚。実は流行に左右される。こんなはずではない意識が強いが、行動を起こすわけじゃない。
  • 平均年齢:42.14歳、平均年収:587.1万円、彼女いる率:20.3%
  • 趣味にかける時間30時間以上12.8%、趣味にかけられる最大金額281,464円

4.頑固偏屈なのんびりソロ男(構成比:21.0%)

  • 主な特徴:自分の趣味と合致する仲間との交流を大事にする。基本的に真面目。周囲の目を意識して自分を変えることはしない。特定領域の買い物に強いこだわりがあり、衝動買いや無駄買いをしやすい。老後を真剣に考えている。
  • 平均年齢:42.1 歳、平均年収:565.3万円、彼女いる率:26.3%
  • 趣味にかける時間30時間以上15.0%、趣味にかける最高金額2,643,841円

5.狷介孤高の達観ソロ男(構成比:13.6%)

  • 主な特徴:自己顕示欲がなく、出世も金も興味ない。1人をこよなく愛する。無理をせず、気楽に生きたい。面倒臭いことが嫌い。彼女はいらない。ケチ。趣味にかける時間は多いが、金はかけない。人生を達観している節がある。
  • 平均年齢:44.47歳、平均年収:571.2万円、彼女いる率:6.4%
  • 趣味にかける時間30時間以上27.4%、趣味にかけられる最大金額145,673円

(トラベルボイス編集部)

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…