【年頭所感】 楽天・三木谷浩史氏 -企業文化に大きな変革がある年

楽天は、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏がグループ社員向けに述べた年頭挨拶の要旨を発表した。

※写真:2014年7月/撮影:編集部

三木谷氏は2014年を楽天グループが大きく成長した1年とし、2015年は「Beyond」をテーマにさらなる挑戦と飛躍の年にしたいとの意欲を表明。イノベーションのスピードが加速するなか、いまや主要な購買チャネルとなったインターネット・ショッピングにはさらに大変化が起こるとし、スピードを上げて創造的・生産的・効率的にサービスを再定義する必要性を説いた。

さらに、世の中に新しい価値を提供できるように業界をリードしていく意思を強調。過去の成功に甘んじることなく、全社員が「起業家精神を持ったチーム」として動けるグループであり続けると述べた。

なお、三木谷氏の年頭挨拶は英語で実施。同社広報が発表した和文抄訳は以下のとおり。原文のまま掲載する。

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年頭挨拶

昨年は、楽天グループが大きく成長した1年となりました。革新的なサービスを世界で提供するViber社やEbates社といった企業、また新しいサービスが楽天グループに加わり、社員数が拡大するとともに、業績も好調に推移しました。2015年は、二子玉川の新社屋への本社移転もあり、企業文化にも大きな変革をもたらすでしょう。「Beyond」というテーマを掲げ、さらなる挑戦と飛躍の年にしたいと思っています。

イノベーションのスピードは、加速の一途をたどっています。あらゆるモノがインターネットにつながるようになってきており、多くの既存のサービスが再定義されています。eコマースからはじまった楽天グループの事業も、金融事業とデジタルコンテンツ事業を加え、その「経済圏」とユーザー数をグローバルでも拡大しています。

いまやインターネット・ショッピングは主な購買チャネルの一つとなりました。インターネット革命の大きなうねりはまだ始まったばかりで、これからさらに多くの大変化が起こるでしょう。クラウド・コンピューティングの台頭により、多くのサービスにおいて立ち上げコストと参入障壁が低くなってきています。こうした中、私たちはよりスピードを上げ、創造的に、そして生産的かつ効率的にイノベーションを繰り返し、サービスを再定義していく必要があります。

楽天は、提供するサービスが社会にとって価値のあるものか、人々の生活を豊かにするものかということを常に考えてきました。こうした思いのもと、世の中に新しい価値を提供できるように業界をリードしていきたいと考えています。これまで他に類をみないユニークなビジネスモデルを築き上げ、グローバルでも順調に拡大を続けていますが、過去の成功に甘んじることなく、今後も全社員が「起業家精神を持ったチーム」として動けるグループであり続けたいと思っています。

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