大阪・堺市が千利休の茶室復元や与謝野晶子ギャラリーで文化施設を新設

大阪府堺市は2015年3月20日、新たな文化観光施設「さかい利晶の杜(りしょうのもり)」を開設する。堺で生まれた茶人の千利休や歌人の与謝野晶子をはじめ、地元の文化や歴史を体感できる施設となる。

館内は「千利休茶の湯館」「茶の湯体験施設」「与謝野晶子記念館」「観光案内展示室」で構成。千利休が創設して唯一現存する国宝の茶室「待庵」や、与謝野晶子が生まれ育った場所を再現したほか、本格的な茶室や茶庭での茶の湯体験、美術品としても価値の高い与謝野明子の本の装丁ギャラリー見学などができる。観光案内展示室では、地元の豊かな観光資源をタッチパネルやタブレットなども活用してガイドする。敷地内の飲食レストランやカフェでも「和」にこだわったメニューや店内デザインを意識した。

開館時には、茶道三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)協力のもと記念の茶会を開催。また、市内観光促進の取り組みとして、「さかい利晶の杜」をはじめ千利休や与謝野明子に由来する場所などをめぐる周遊観光バス「堺まち旅ループ」(土日祝日運行・220円)、阪堺電車や南海バスが一日乗り放題の特典付「堺おもてなしチケット」(阪堺拡大版は大人700円、南海バス拡大版は大人500円)、堺市博物館や大仙公園日本庭園のほか9つの施設を割引料金で観覧できる「堺ミュージアムぐる得9(ナイン)」などを発売する。


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