グーグル検索で旅行関連キーワードが20%増に、今後は「アプリ開発がカギ」 ー WIT Japan2015レポート

「A New Dawn Arises (新しい夜明けの到来)」をテーマに開催された今年のWIT Japan 2015。オンライン旅行業界の最新トレンドが分かる国際会議に日本を含め世界中からオンライン旅行業界の関係者が集結した。そのなかのプログラムのひとつブートキャンプで実施された「マーケットリポート」では、流通のオンライン化、モバイル化、日本へのインバンド市場などをキーワードに日本、韓国、台湾/香港の市場動向が発表された。そのなかから、今回は「今後はアプリ開発がカギ」と話すGoogleの松濤氏が語った同社の検索トレンドを紹介する。 *画像はグーグル社サイトより


モバイルからの検索はすでに常識に——

グーグル・ジャパンの松濤徹氏は、日本の旅行検索の現状をそう説明した。2014年のグーグルの旅行関連の検索数は前年比20%増。全体の検索のうちスマートフォンからの割合は57%にも及んだ。

今年の第1四半期でもその傾向は変わらず、全体の検索数は同18%増と伸び、スマートフォンからの検索割合は61%に拡大。タブレットの5%を合わせると、モバイルからの検索の割合は66%となり、PCからの検索割合は相対的に33%に下がった。

当日のプレゼンテーション資料

そのうえで、松濤氏は、「次のチャレンジはモバイルアプリになる」と明言。アメリカでは、スマホアプリの利用時間は拡大を続けており、スマホ利用時間全体の51%にまで広がっている現状を紹介した。

Google松濤氏

こうした消費者動向の変化から、松濤氏は、「これからすべきこと」として、消費者の興味を惹くコンテンツを盛り込んだアプリ開発の重要性を指摘。これまで以上にさまざまな情報を提供し、そのうえで最も大切な顧客を改めて囲い込むことが重要と語った。さらに、開発したアプリの最適化や改善を常に進めていくことが欠かせない点も強調した。

また、こうした消費者の変化をとらえて、グーグルが提唱するテーマを紹介。消費者が意思決定を行うタイミングをとらえるというコンセプト「マイクロ・モーメント(Micro-Moments)」こそが、新たなアプローチの道筋になるというものだ。松濤氏は、このテーマを「人生は、瞬間、瞬間の積み重ねでできている。人によって知りたい、行きたい、買いたい“瞬間”が違う」とその意味を説明し、グーグルが細分化された“瞬間”に対応するソリューションを提供していく方針を改めて強調した。

グーグルが提案する「マイクロ・モーメント(Micro-Moments)」。同社は、このコンセプトを理解するための特設サイトを公開している。そこでは、スマホユーザー(消費者)行動をわかりやすく解説し、興味深い調査結果が公開されている。以下にその抜粋と動画を掲載する。

  • 店頭で商品購入を決定する時にスマホで商品をチェックしている・・・82%。
  • 予期していない問題に対面したとき、それを解決するためにスマホを利用する・・・62%
  • 外出中にスマホで新居購入や転職などを進めた経験がある・・・90%

Micro-Moments

編集:トラベルボイス編集部

記事:トラベルジャーナリスト 山田友樹

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