グーグル、ホテル予約でOTA からコミッション徴収へ、全世界で適用

グーグル(Google)は、OTAに対してコミッションをベースとした新しいホテル広告プログラムの導入を決めた。これは、グーグルが従来実施しているクリック課金広告サービス「アドワーズ」ではなく、グーグルのホテル広告からの予約に対してコミッションを課金するもの。グーグルでは、その額を「業界の標準」としている。

このグーグルの方針転換は業界の中では以前から噂されていたが、今後OTAの世界を劇的に変えることになると予想される。特にグーグルの検索結果に基づいてビジネスモデルを構築してきた大手OTAのブッキング・ドットコムやエクスペディアなどへの影響は大きいだろう。

コミッションモデルを導入することで、グーグルは大手OTAから掲載広告料を得るだけでなく、大手OTAの直接の競合会社となる。現在のところ、大手OTAはグーグルに広告を出し続けるほかなく、他に講じられる有効な手段は何もないようだ。一方で、グーグルはこのコミッションモデルが最も利益を上げやすい方法であると判断した。

業界の標準コミッションは、市場によって異なるが15%〜25%。これをもとにすると、一泊150ドルからの部屋のコミッションは22.50ドルから37.50ドルの範囲となる。

グーグルは、今年3月からDerbySoft, Fastbooking, Sabre Hospitality Solutions, Seekda, TravelClick, Trust Internationalなどテクノロジー会社と共同で、小規模の独立系ホテル向けに実証プログラムを進めている。グーグルによると、この実証の結果、コミッション・プログラムは、クリック課金よりも多くの収入をホテル側にもたらすことが分かったとしている。

TravelClickのプロダクト&オペレーション担当上級副社長のスコット・コーラー氏によると、「3月以降、TravelClickのディマンド・サービス・プログラムに登録したホテルは、グーグル・ホテル・アドによって、収益を平均で前年比56%増やした」ということだ。一方、あるグーグル関係者は「クリック課金からコミッションモデルへの変更によって、ホテル収益が増えた」と明かす。

グーグルが旅行業界ニュースのTnoozに話したところによると、このホテル・アド・コミッションは世界中で適用されるという。しかし、いくつかのオーストラリアの有名ホテルに聞いたところ、セールス担当者もマーケティング担当者もグーグルからまだ何の説明も受けていないということだ。

一方、グーグル・オーストラリアの旅行部門のトップであるダグラス・マッケンジー氏は、この件についてはコメントできないとし、グーグルと提携したテクノロジー企業からホテル側に今後説明があるだろうと話すにとどめた。

(※この記事は、オーストラリア旅行産業ニュース「トラベル・トレンズ」のオリジナル記事で、同編集部から承諾を得て日本語化しました。トラベルボイス編集部)

オリジナル記事: Google Takes on OTAs With Commission Model

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