写真でみるツーリズムEXPO2015、ロボット登場から託児室まで展示会トレンドを振り返ってみた

ツーリズムEXPO2015が終了した。昨年、日観振の「旅フェア」と日本旅行業協会(JATA)の「旅博」が統合して生まれたツーリズムEXPOは今年で2年目。今年も、全47都道府県、世界141の国・地域から1161の企業・団体が参加し、盛況のうちに幕を下ろした。拡大する観光産業を反映し、異業種の出展など昨年からのトレンドは定着しつつある。そんななか、今年の展示会では、ロボットが登場するなど新たなトレンドも垣間見られた。今回は、編集部が注目した今年の展示会トレンドを写真で振返る。

*写真はJTBブースで来場者をおもてなしするロボット「Pepper(ペッパー)」。



翻訳ロボットなど数多くの外国人対応ソリューション

IMG_0437まず、今年の特徴として編集部が注目したのは、インバウンド熱のさらなる高まりだ。外国人旅行者が増えることで、課題となってきた言語バリアを解消するために多くの翻訳や免税などのソリューションを紹介する展示が多くみられた。需要の高まりと商機をとらえた異業種の新規参入も多く、観光産業の広がりを実感させるものだった。

特にショッピング・ツーリズムのゾーンでは、多くのソリューションが展示され、出展者も来場者も熱心なコミュニケーションを図っていた。

以下に、こうした展示の一部を紹介する。


▼KNT-CTホールディングス:

業界日限定で音声翻訳の卓上ロボットを展示。旅行者対応の観光案内や業務用で活用できる新サービスだ。

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▼フューブライト・コミュニケーションズ

ソフトバンクのロボット「Pepper(ペッパー)」が外国人観光客をおもてなしするサービス。オペレーターと接続してプロ通訳が会話サポートも。

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なお、トラベルボイスでは「Pepper」の観光分野での活用を考えた記事を、昨年公開している。それから約1年、とうとう活用が始まったといえるだろう。



▼モリサワ

紙の観光パンフレット情報をタブレットなどの端末上で自動翻訳するソリューション。制作済みの既存コンテンツを活用できる。

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スマホ片手の来場者に画像シェアを期待する展示が多数

IMG_0528インスタグラムをはじめとする画像系SNSの普及トレンドをとらえ、インパクトのある展示だけでなく、画像シェアを前提にした展示をする出展者が目立った。

主催者企画としても画像を活用。トリップアドバイザーと連携したクロマキー(合成写真)を使って、世界の景勝地をバックにした写真を無料で撮るサービスを展開した。撮影した画像はプリントアウトしてその場で手渡しされる。また、スマートフォンにダウンロードし、SNS 投稿も可能とした。

その他、画像シェアを期待した展示の一部は以下。


▼三井不動産

展示スペース中央に。ツーリズムEXPOのシンボルとともに。

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▼南アフリカ観光局

猛獣の口を前にインパクトを狙ったもの。シェアすることで応募できるキャンペーンも実施した。

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▼ハワイ州観光局

子供の人気が根強い「妖怪ウォッチ」キャラクターとともに。同局が展開する妖怪ウォッチキャンペーンと連動したもの。

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▼マカオ観光局

現地で人気のマカオタワーからのバンジージャンプをしているような写真が撮れる。

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子連れ来場者向けサービスの拡充

info今年の新たな取り組みとして、子どもを連れた家族連れサービスを拡充した。

インフォメーションには“迷子センター”の文字を目立つように配置。会場内には、託児所が設置された。有資格者が保育を実施し、3歳児から未就学児まで、2時間制でひとり500円という利用しやすいものとなった(ネットによる事前予約制)。

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また、会場内には子どもが遊べるスペースが設置され、有効利用している来場者が多くみられた。

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ここで紹介できたのは、編集部が注目した新たなトレンドの一部。今年も数々の出展者がそれぞれの個性にあった創意工夫で来場者の注目を競い合った。会場内の華やかな様子は主催者がギャラリーで公開している。

その他、ツーリズムEXPO2015の各種アワードなど記事はこちら

昨年の様子はこちら>>>

トラベルボイス編集部:山岡薫

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