女性が重視する情報は「家族・友人のクチコミ」、男性は「自分が信頼するメディア」 -消費と情報に関する調査・第一生命

第一生命保険がまとめた「企業と消費者のコミュニケーション」調査によると、消費に関する情報でもっとも重視するものは、20代から50代までの女性では「身近にいる家族や友人・知人からのクチコミ情報」(20代30.5%、30代32.7%、40代27.9%、50代30.0%)。一方、男性では「信頼できると思うメディア(テレビ、新聞、サイトなど)の情報を信じる」割合が総じて3割以上で最多となった。

これは、「消費に関する情報のうち、どのような情報を最も信じられるものとして選んでいますか」という問いに対する回答を分析したもの。企業や自治体・行政から発信される「商品に関連する情報」には、広告宣伝に加えてリコール情報や注意喚起、法律や制度にかかわるものも含まれるため、消費者への正しい情報伝達ルートが課題となっていることが浮き彫りとなった。

第一生命保険:報道資料より

また、消費者は製品やサービス、店舗などに対して気になることや不満を感じた場合、企業や店舗に直接伝えるよりも「家族や友人・知人」に伝える傾向にあることが分かった。特に30代の女性は8割以上が「家族や友人・知人に伝える」と回答(「よく伝える」「伝えるほうである」の合計)。その一方で、60代男性の約1割(10.1%)は「企業や店舗によく伝える」としており、この層のみが家族や友人・知人に伝える割合よりも多いことがわかった。

なお、満足したり嬉しい思いをしたときにも「企業や店舗」と比較して「家族や友人・知人」に伝える割合が多く、さらに「満足や嬉しい思い」については「不満や気になること」を伝える割合よりも低い傾向がみられたという。

この調査は、関東(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)と関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)在住の20歳から69歳までの男女2000名を対象にアンケート形式で実施したもの。調査時期は2015年12月。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…