フランスTV局が制作した「東京散歩」の動画、逆回転で日本の日常を不思議空間に【旅に出たくなる動画シリーズ】

オーストラリア人の友人から「東京は不思議な街だよね。ニューヨークやロンドンにはないワクワク感がある。たとえば、キラキラした竹下通りから一歩奥に入ると静かな東郷神社に迷い込むし、ファショナブルな表参道の先は荘厳な明治神宮が広がってる。その空間のギャップがたまらなくおもしろいだよね」という話を聞いたことがあります。言われてみれば、東京は世界に冠たる大都市でありながらも、新しいものと古いものが近い距離で同居している場所は多いですね。

ローマで街歩きをしていると忽然と目の前に現れるコロッセオにも驚きますが、モダンアーキテクチャーと神社仏閣という新旧のギャップの大きさからすると、外国人旅行者にとって東京はより異次元の度合いが大きいのかもしれません。

そういえば、リドリー・スコットは、東京をベースとして架空空間を創り上げ、『ブレードランナー』という近未来SF映画を撮りました。

そんな不思議がいっぱい詰まった東京。今回はその街を斬新な手法で撮った動画を紹介します。

そのタイトルは「TOKYO REVERSE」。フランスのSLOW TVが制作しました。一人の外国人旅行者が、渋谷、表参道、秋葉原を歩きます。しかし、本人は前進していますが、周りの人たちはすべて逆進。タイトルの通り、リバースしています。本人は後ろ向きで歩いて、逆回転で再生しているのだと思いますが、よくもまあ根気よく撮ったものです。ただ、一人だけありえない動きをすることで、日本人には見慣れた風景も摩訶不思議な空間に見えてきます。

この企画の舞台として東京を選んだ理由を聞いてみたいものですが、この動画を見ながら、オーストラリア人の友人の話を思い出したとき、東京の持つ彼らにとっての不思議さがそうさせたのではないかと邪推してしまいました。

TOKYO REVERSE - EXTRACTS #01(Vimeo:約5分)

なお、この動画のフルバージョンはなんと9時間。そのなかには、夜の渋谷、アメ横、上野公園、五條天神社、築地場外なども登場。ゆりかもめの中でさえもリバースしています。お時間があるときにどうぞご覧ください。

トラベルジャーナリスト 山田友樹

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