サンケイビル傘下ホテルに新ブランド、新築物件で京都と東京で開業へ -グランビスタ ホテル&リゾート

サンケイビル傘下のグランビスタ ホテル&リゾートが新たな経営戦略を発表した。新たなコンセプトのホテルブランドの展開とソリューション事業(運営受託やコンサルティングなど)を軸に2025年をめどに300億円の売り上げ増による成長を目指すもの。新ホテルは2020年までに5軒(933室)、2025年までに10軒(1800室)の新規出展を計画している。

成長戦略を説明する記者会見で、同社代表取締役社長の須田貞則氏は、これらの売上で2025年までに「300億円の売り上げ増化にチャレンジしていきたい」と意気込んだ。

新たなホテルブランドは「INTERGATE HOTELS(インターゲートホテルズ)」。第一号として2018年3月に「ホテルインターゲート京都 四条新町」を、続く同4月には「ホテルインターゲート東京 京橋」を開業する。

新ブランド「INTERGATE HOTELS」のターゲットは、旅慣れた「こだわり」を持つ顧客。国内シニア層、外国人旅行者、女性ビジネスパーソンなどのニーズを満たすサービスを目指す。そのコンセプトを「『All For Tomorrow』~『最高の朝』をお届けするホテル~」とし、人と地域の魅力と出会い、さらに体験できるホテルとして充実した時間を提供する考えだ。

特徴とするサービスコンテンツのひとつは「朝食」。札幌パークホテル総料理長の江本浩司氏監修のもと、その土地ならではの朝食を用意。クロワッサンほか焼きたてパンや、標準的なメニューに加え、品数を50種類以上提供する。

併せて、地元のコーヒーショップと提携してこだわりのコーヒーカウンターを設置。滞在いつでも飲めるおいしいコーヒーや、早朝限定のスムージーも提供する。

また、「人と地域がつながるギャザリングスペース」も工夫した。時間帯に合わせて音楽や地域観光情報をモニターで放映するほか、旅行者が体験談を投稿・閲覧できる掲示板(トラベラーズボード)を配置。Wi-Fi環境も整備し、旅行の準備やビジネス客の需要にも応える。

なお、新ブランドホテルは、京都と東京に続き、2019年には広島と金沢でも開業を予定。それらは、すべて新築物件で不動産所有はサンケイビル、グランビスタがテナント形式での運営を行うという。

今後は、さらには沖縄や北海道など地方都市に出店していきたい考えだ。

ホテルインターゲート京都 四条新町:報道資料よりホテルインターゲート東京 京橋:報道資料より

今回の新ブランドでの展開は、サンケイビル傘下に入って、初めての大型投資となる。サンケイビルは、ホテル事業を本格展開してきたところ。傘下にグランビスタを保有し、さらなる相乗効果を狙う。


 

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