【図解】旅行会社トップ5社の11月実績、訪日旅行はHISと楽天が大幅増、海外も好調に推移 ―観光庁(速報)

観光庁はこのほど、2017年11月の主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報を発表した。それによると、総取扱額は前年比5.8%増の5106億9893万円。そのうち、海外旅行は9.1%増の1746億8554万円、外国人旅行は21.1%増の205億7500万円、国内旅行は3.2%増の3154億3840万円だった。

分野別・上位5社の直近12ヶ月の推移

2017年11月までの海外旅行取扱額上位5社・直近12ヵ月推移比較グラフは以下のとおり。2017年11月は上位5社(JTBグループ25社、H.I.S.グループ6社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ11社、日本旅行)のうちKNT-CTが25.1%増と大幅な伸び。HISと阪急交通社も1割増以上で推移した。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。11月は上位5社(JTBグループ25社、日本旅行、H.I.S.グループ6社、KNT-CTグループ11社、楽天)のうち、HISが84.2%増、楽天が48.4%増と好調な伸びを記録した。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。11月は上位5社(JTBグループ25社、楽天、KNT-CTグループ11社、日本旅行、ANAセールス)のうち、JTB、楽天、日本旅行、ANAセールスが前年比増を記録。楽天以外はマイナス推移が続いていたが、11月は3社がプラスに転じた。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

2017年11月の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は、総取扱額が前年比4.3%増の1243億3703万円、取扱人数合計は0.3%減の333万3697人。海外旅行は取扱額が9.6%増の320億1809万円、取扱人数が0.7%増の17万232人。外国人旅行は取扱額が0.8%増の5億4994万円、取扱人数は23.1%増の4万294人。国内旅行は取扱額が2.6%増の917億6900万円、取扱人数が0.5%減の312万3171人。11月は総取扱額が全分野で前年比増。総額のほか国内旅行は人数の減少にも関わらず取扱額は微増となった。

方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、海外旅行はシンガポールや台湾、欧州などを中心に好調。外国人旅行は、韓国、台湾、中国、豪州からの取扱いが伸びたほか、複数の新規MICE案件があり、取扱増に寄与した。国内旅行は、団体旅行は前年の反動で減少した一方、沖縄を中心とする個人旅行が好調となった。

※同統計では、2016年9月までは主要旅行業者50社、2016年10月から2017年3月までは49社、2017年4月以降は再度50社を対象に集計をしている。

2017年4月以降、JTBグループが集計値を15社合計から25社合計に変更。そのほか、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルが新たに追加された。KNT-CTグループは、2017年10月分より集計値を8社合計から11社合計に変更。HISグループでは、2017年11月より新たにミキ・ツーリストの実績を加え、集計値を5社合計から6社合計に変更した。

なお、「外国人旅行」は日本の旅行会社によるインバウンド旅行を指している。

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