世界の「一棟貸し民泊」予約が急増、年末休暇に向け、ニュージーランドや欧米豪など【外電】

新型コロナ感染拡大による観光への影響が各国に残るなか、バケーションレンタル(別荘など民家の一棟貸し)の新規予約が世界的に急回復しつつある。Airbnb(エアビーアンドビー)とエクスペディア傘下のバーボ(Vrbo:旧ホームアウェイ)では、2020年5月17日の予約件数が208万件となり、3月初旬以降の予約数では、今年最高値となるマーケットが続出した。予約数が最も少なかった4月5日との比較では127%増だった。

このほどエアNDA(AirDNA)が明らかにした世界のバケーションレンタル動向データによると、予約の多くは観光目的で、車でアクセスできるビーチやスキーリゾートの物件で需要が活発になっている。

予約の伸び率をマーケット別に比較すると、最も増加幅が大きかったのはニュージーランドで、5月18日の週と4月初旬を比較すると465%増だった。次いで予約増が顕著なのはドイツで同367%増。その他、米国、フランス、オーストラリアでも各200%前後の伸びを示した。

米国の場合、アラバマ州、ジョージア州、テキサス州、南北カロライナ両州のビーチ近くにある物件で、予約が最も増えている。一方、欧州では仏ニースやマルセイユ、伊ナポリなどが人気だ。

予約が増えている時期については、夏季の短期レンタル需要は、例年の夏に比べてかなり少ないままだが、9月初旬の予約状況は2019年のレベルに近い。それ以降についても、12月までの後半4カ月は、ほぼ例年並みに戻りつつある(AirDNA調べ)。

「つまりロックダウンや渡航規制にも関わらず、年末の休暇シーズンに向けて、どんどん予約が入ってきている」と同社レポートでは指摘している。

エアDNAのスコット・シャットフォードCEOは「バケーションレンタルの予約動向が、コロナ危機前のレベルまで、もうすぐ戻りそうな勢いであることが分かり、とても興奮している。旅行産業が最悪の時期を脱し、再び明るい未来が見えてきたことを示唆するデータであれば嬉しい」と話した。

さらに同CEOは「バケーションレンタル各社は、ウイルス対策を迅速に進め、短い滞在の受け入れ、セルフチェックイン、厳格な清掃規定などを導入してきた。利用客が(感染の心配なく)安心して気持ちよく滞在できるという点では、従来型の宿泊施設よりもバケーションレンタルの方が優位というのも需要の戻りが早い一因」との見方を示した。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Global vacation rental bookings surge to more than 2M, up 127% from early April

著者:ミトラ・ソレルズ氏

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