世界の海外旅行者数が上半期で53%減、損失額は48兆円に、日本など北東アジアが最も深刻な打撃

世界観光機関(UNWTO)は、2020年上半期の世界の海外旅行者数は前年同期比で53%、約4億4000万人減少し、海外旅行市場の損失は約4600億ドル(約48兆2000億円)にのぼったと発表した。国際観光収入の損失は2009年の金融危機の約5倍になる。

地域ごとに見ると、新型コロナウイルスによる旅行規制で最も深刻な打撃を受けたのはアジア太平洋で、海外旅行者数は72%の減少。特に北東アジアは83%減と壊滅的な状況になった。そのほかヨーロッパでは66%、アメリカは55%、アフリカと中東は55%、それぞれ減少した。

UNWTOは今年5月、2020年の世界の海外旅行市場について、58%減、70%減、78%減の3つのシナリオを想定した。8月までの状況について、旅行規制を再度強化している国も出てきたため、シナリオ2の70%減に近づいているとの認識を示している。

このシナリオは2021年も引き継がれる。UNWTOでは、旅行規制の段階的な解除、ワクチン開発や治療法の確立、旅行者の旅行に対する信頼の回復が進んでも、需要が2019年レベルに回復するのは今後2年半から4年はかかると見ている。

※ドル円換算は1ドル105円でトラベルボイス編集部が算出

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