世界最大の観光映像祭で日本の作品が2位に、訪日観光客と地域住民のギャップを表現【動画】

世界最大の観光映像祭ネットワーク(CIFFT)が主催する第33回世界ベストツーリズム映像賞で、日本の観光映像「Seeing differently」が2位を受賞した。大阪府立大学大学院経済学研究科准教授の花村周寛氏が監督し、地域への来訪者と地域住民の間に生じる“モノの見方”のギャップをテーマにした内容。約160カ国・地域、3500本以上の出展映像の中から選ばれた。

映像は路地編、寺院編、商店街編の3シリーズ。たとえば路地編では、路上喫煙や食べ歩きをしている訪日外国人客が、街で出会った舞妓に写真撮影を迫るシーンが舞台。登場人物の心の中を想定し、相互に認識や理解の不足が存在することを示しており、どちらか一方に原因を単純化せず、双方にとって自らの視点に気づくきっかけを目指した点、分断が進みストレスに満ちたコロナ禍の中で、自らの見方の偏りに気づき、寛容な視点を持つメッセージが海外でも評価された。これらの映像は訪日外国人客のマナーをめぐるトラブル軽減につなげるため、関西観光本部の事業受託で制作された。

なお、第33回世界ベストツーリズム映像賞は2020年12月10日、オーストリア・ウィーンで開催された。

路上編


寺院編


商店街編


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