JTB、タビナカ事業で新戦略、トリップアドバイザーのBtoB予約管理システム提供へ、独占営業権を取得

JTBは、このほどパートナー向けオンラインイベント「JTB New Year Partnership Meeting 2021」を実施した。このなかで、同社はトリップアドバイザーの事業部門で体験ツアーやアトラクションのマネージメントサービスを提供する「ボークン (BOKUN)」と提携し、ツーリズム・プラットフォーム機能を強化する方針を発表した。

トリップアドバイザーが2018年に買収したボークンは、予約エンジンや流通ごとの在庫管理や価格管理ツールなどのコンテンツを観光事業者に提供している。

JTBはトリップアドバイザーとの業務提携によって、ボークンの日本国内での独占的営業権を取得。ボークンは、JTBが構築を進めるツーリズム・プラットフォームにおける着地型ツアーやアクティビティ・コンテンツ分野で、事業者向けに商品の在庫と予約の一元管理を担うとともに、さまざまな販売先との接続を実現していく。

ボークンの創設者でトリップアドバイザーの副社長を務めるバルドゥルソン・ヒャルティ氏は「エコシステム全体がひとつのシステムで繋がることで、どの事業者も他の事業者とクロスセルできる世界を構築してく」と話し、JTBとの提携の目的を説明した。

また、JTB社長の山北栄二郎氏は「(今回の提携によって)、ツーリズム・プラットフォームを通じて、旅に関わるコンテンツをあらゆるチャネルを通じて、世界中の顧客に届けることが可能になる」とボークンとの提携の意義を強調。ツーリズム・プラットフォームを2021年10月から運用開始し、段階的に機能を拡充していく方針だ。

ハワイでは新アプリを導入、ワンストップでさまざまなサービスを提供

このほか、JTBは、タビナカでのカスタマージャーニー向上の一貫として、ハワイで「オリオリ ハワイアプリ」を導入する。これまで紙ベースだった日程表、参加証、特典冊子をアプリでワンストップで提供。経路検索では、自社運行の「HiBus」だけでなく現地の「TheBus」との横断検索表示も可能にするほか、現地レンタルサイクル「BIKI」のスポット検索も取り入れることで、ハワイでの観光MaaSの構築に取り組んでいく。さらに、オプショナルツアー、タクシー手配、レストラン予約などもアプリ内のお知らせ機能を通じて提案していく。

事業パートナーとの協業でも新しい価値を創出。JTBが構築するデジタル・インフラに参画することで、ホテルでのチェックイン可能通知、オンラインチェックイン/アウト、スマートフォンでの入退室、ホテルサービスのリクエストなどで非接触対応を可能にする。

今年7月には「アロヒラニ・リゾート・ワイキキビーチ」に、専用プールやラウンジを含む「JTB専用ワンダークラブ」を新たにオープン。ここでは、デジタルコインを活用した新サービスの提供など、デジタルサービスとユニークな旅行素材を融合することで、新たな実感価値を提供していく。

山北氏は「日常からタビアトまでのサイクルにすべて寄り添い、顧客の異なるニーズにしっかり対応できるチャネル、商品、サービスを提供していく」と説明。そのうえで、オンラインだけでなく、スキルとノウハウを持った社員によるヒューマンタッチを掛け合わせることで、実感価値を向上させていく考えを示した。

JTBが目指すツーリズム領域(プレゼンテーション資料より)

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