米国で人気トップの旅行予約アプリ「ホッパー」、タビナカ企業の買収で体験予約に参入、マリオット会員向けにサービスを提供

米国でスタートアップとして旅行予約アプリを展開する「ホッパー(Hopper)」は、ツアー・アクティビティ予約ソリューションの「プレイス・パス(Place Pass)」を買収した。今回の買収によって、ホッパーはタビナカ体験ビジネスに参入する。

ホッパーは、先ごろ米国でブッキング・ドットコムなど大手OTAを抑えて、人気トップの旅行アプリに選出されたアプリ(データ分析会社「センサー・タワー」調査)。航空券やホテルをより安く購入する情報を提供し、2019年11月に開始した「Price Freeze」機能により、ユーザーは旅行を決定する前にチケット価格を「凍結」することができる。

このほど買収したプレイス・パスは、世界800以上の地域で30万以上の現地体験を扱うB2Bプロバイダー。ホテル、航空会社、バケーションレンタルなどが現地での体験をビジネス展開することを可能にする独自のテクノロジーを提供している。

今後、ホッパーのユーザーは広範な現地ツアーやアクティビティーにアクセスできるようになる。また、プレイス・バスは、ホッパー・クラウドを通じて、同社の在庫を観光事業者に提供することが可能になる。

この買収を機に、ホッパーはマリオットホテルの会員プログラム「ボンボイ」のツアー・アクティビティーの取り扱いを開始。ボンボイ会員は、プレイス・パスを通じて提供される現地体験を予約しすることができ、同時にボンボイのポイントも貯めることも可能になる。

ホッパーは2021年夏に3億5000万ドル(約400億円)の資金を調達。その評価額は500%増加した。同社は近頃、新たなフィンテックビジネスを立ち上げるため、AIによるフライト情報予測を使った予約支援ソリューションー提供する「Pilota」から、フィンテック部門を同社に統合した。今後、調達資金を活用して、旅行、データサイエンスなどのスタートアップ企業を買収していく計画だ。

※ドル円換算は1ドル114円でトラベルボイス編集部が算出

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