JTB、2021年の総取扱額は4000億円、12月は国内旅行がコロナ前レベルに回復、団体が牽引

JTBが2022年2月17日発表した営業概況によると、2021年のJTBグループ9社総取扱額は前年比34.9%増の3981億1300万円だった。コロナ前の前々年(2019年)比では69.9%減にとどまった。

国内旅行は前年比21.9%増、2019年比55.1%減の3463億3500万円。このうち、国内企画旅行商品ブランドである「エース」の取扱人数は、前年比で32.6%減、2019年比で72.4%減だった。海外旅行の取扱額はコロナ禍で国境が開かれなかったことから、2019年比97.5%減の115億2600万円と大きく落ち込んだ。

昨年12月は国内旅行が団体好調でコロナ禍前の水準に

オミクロン株の流行が本格化する前だった2021年12月単月の概況からは、需要回復の傾向も見られる。

2021年12月総取扱額は前年同月比62.9%増、2019年同月比40.8%減の797億9900万円で、2021年11月の前年同月比8%増、2019年同月比51.4%減から改善した。内訳は、主力の国内旅行が前年同月比63.9%増、2019年同月比1.9%減の776億7800万円。海外旅行は前年同月比36.4%増、2019年同月比97.3%減の13億4700万円、国際旅行は前年同月比27%増、2019年同月比87.8%減の7億7400万円だった。

2021年12月の国内旅行の需要をけん引したのは団体旅行だ。団体旅行の取扱額は前年同月比295.9%増、2019年同月比でも71.7%増と好調。旅行業以外のソリューション事業も含む一般団体は前年同月比340.7%増、2019年同月比95.2%増、教育団体は前年同月比210.7%増、2019年同月比33.1%増だった。

なお、12月の企画商品の取扱額は前年同月比7%減、2019年同月比39.8%減。このうち、エース JTB・MySTYLEの取扱額は前年同月比0.9%減、2019年同月比28.9%減だったという。取扱人員は前年同月比1.5%減、2019年同月比28.5%減だった。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…