全国の旅行1110社の売上高がコロナ前の3分の1に縮小、2021年は7割減、GoTo反動、最終赤字は6割超

東京商工リサーチが実施した「全国の『旅行業』業績調査」で、国内旅行業1110社の最新期決算(2021年1月~12月期)の売上高合計(約7242億円)が、コロナ禍1年目の2020年の売上高(約2兆5197億円)から71.2%減少(1兆7956億円の減少)したことが判明した。2019年の売上高は2兆7706億円で、コロナ以前と比較すると売上高は3分の1に縮小。コロナ禍によって2兆円の売上が消失したことになる。

2020年はコロナ禍でも7月に開始されたGoToトラベルの効果もあり、売上高は前年比で9%減にとどまった。しかし2021年は、感染拡大に伴いGoToトラベルが2020年12月に中断。以降、「県民割」などの消費喚起策は実施されたものの、長距離移動の自粛要請が続き、近場外出に限定されたことで、減収幅が広がった。

増減収別でみると、調査対象の87.4%にあたる971社が減収。最終損益別では、黒字となった企業は34.5%にとどまり、赤字企業が65.4%(前年比26.1ポイント増、2019年比で49.9ポイント増)に拡大した。特に2019年に黒字となった大手旅行会社は軒並み赤字に転落。大手企業ほど赤字幅が膨らむ傾向が強かったとしている。

発表資料より

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