国交省、小型旅客船の検査方法の強化を認可、知床沖遊覧船事故を受けて

国土交通省は、小型旅客船の安全性向上のため、日本小型船舶検査機構(JCI)が実施する検査方法の強化を認可した。国の検査方法とJCIの検査方法を比較しつつ総点検を行い、まず緊急に見直しが必要な、平水区域以外を航行区域とする小型旅客船について、検査方法を強化する。施行日は2023年1月1日。

国土交通省は、2022年4月23日に北海道知床で発生した遊覧船事故を受けて設置した知床遊覧船事故対策検討委員会で、7月に中間取りまとめを行い、速やかに講ずべき事項として、「JCIの検査方法のうち、合理的な理由なく国と異なる方法で行われているものを総点検で洗い出し、全て変更又は廃止する」こと、および「検査方法についてはすべて国の認可を求めることとし、現在のJCIの検査の方法全体を見直した上、国が認可する」ことを確認していた。

具体的な改正は、平水区域以外を航行する旅客船を対象に、船体を水上から引き上げた状態で船底を含めた船体全体を確認するなどの検査方法や定期・中間検査の回数を見直し。2時間限定沿海船の航行区域の避難港で、これまで認めていた砂浜を除外、港湾や漁港のみとすることなどが盛り込まれている。

小型旅客船に対する検査方法の見直しについて(PDF)

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…