HIS、再生可能エネルギー発電の連結子会社を譲渡、継続的な赤字からの再建断念

エイチ・アイ・エス(HIS)は2022年10月31日、連結子会社のH.I.S. SUPER電力の全株式とHISが有する貸付債権を、南国殖産の子会社である九州おひさま発電へ譲渡する契約を締結した。

H.I.S. SUPER電力は、HIS100%子会社であるHISエネルギーホールディングスの100%子会社。HISのエネルギー事業において、再生可能エネルギーによる発電事業をおこなっていた。しかし、同社の発電形態であるバイオマス発電の燃料となるパーム油の価格高騰で必要量の確保が困難な状況が続き、2022年9月期に債務超過に陥っていた。

HISでは主力の旅行業をはじめ、コロナ禍の影響を受けた各事業の回復と再構築に備えた財務体質の強化と改善に取り組んでいるところ。そのなかでH.I.S. SUPER電力は継続的な赤字体質になっていることから、再建には時間を要すると判断。同事業の知見を持つ相手先として、九州おひさま発電との株式譲渡契約書の締結を決めた。

なお、今回の株式譲渡と債権譲渡に伴い、連結及び個別決算で特別損失を計上する予定。金額は、精査完了後に開示する予定だ。本件の影響を反映した2022年10月期の連結業績予想についても、開示が可能になった段階で公表するとした。

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