2024年ベスト・ツーリズム・ビレッジを募集、国連ツーリズムが文化資源の保存など9つの分野で審査

国連ツーリズム(UN Tourism=国連世界観光機関)が、2024年ベスト・ツーリズム・ビレッジの募集をしている。観光庁によると、ベスト・ツーリズム・ビレッジは、国連ツーリズムの加盟国政府(日本では観光庁)が推薦し、国連ツーリズム本部内の審査を経て認定される。日本の農漁村地域における観光を推進することを目的に、観光庁が2024年の推薦地域の国内公募を開始した。

ベスト・ツーリズム・ビレッジは、観光で農村の成長と福祉を促進することを目的に、文化的および自然資産を備え、農村および地域社会に根ざした価値観、製品、ライフスタイルを保存および促進し、イノベーションと持続可能性に明確に取り組んでいる農村観光地の優良事例を集め、表彰するもの。

外部の独立諮問委員会が、「文化および天然資源」「文化資源の促進と保存」「経済的な持続可能性」「社会的な持続可能性」 「環境の持続可能性」「観光開発とバリューチェーンの統合」 「観光ガバナンスと優先順位付け」 「インフラストラクチャとアクセス」「健康及び安心安全」の9つの分野で審査する。

応募対象は、人口1万5000人以下の地域で農業、林業、畜産業、漁業等の第一次産業を行っていること、地域コミュニティの価値観やライフスタイルを保持するような取組みを行っていること。申請主体は、自治体に限らず、DMOや観光協会等から申請も可能。観光庁への申請は3月8日まで。国内審査会で最大8地域が選定され、その後、観光庁から国連ツーリズムに申請がおこなわれる。

ベスト・ツーリズム・ビレッジは、2021年に始まり、これまでに、世界で129村が認定。日本からは、2021年に京都府南丹市美山町、北海道ニセコ町、2023年に北海道美瑛、長野県白馬、宮城県奥松島、岐阜県白川村が選ばれている。


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