
中国浙江省は、スマートツーリズム・プラットフォーム「Zhejiang Travel」を立ち上げた。同省によると、このプラットフォームは、中国初の観光向け大型AIモデルに基づき、複数のインテリジェントエージェントを統合したもの。中国文化観光部は浙江省を文化観光AIモデル開発のパイロット地区に指定しており、「Zhejiang Travel」はその重要なマイルストーンとなるという。
このプラットフォームは、「旅行計画」「旅行と便利なサービス」「近くの楽しみを探索」「お勧めの特別旅行ルート」の4つのコアモジュールで構成。リアルタイム翻訳、電子ウォレット、レンタカー、AI旅行写真などのユニークな機能も提供している。
また、アリババのTongyi Qianwen(Qwen)とDeepSeekを搭載し、浙江省の文化・観光データをもとに、ツアーガイド、ホテルアドバイザー、予算プランナー、ローカルアシスタントなどの4つのインテリジェント機能が組み込まれている。
これらの機能によって、ユーザーが旅行の日程、グループの人数、好み、予算を入力すると、プラットフォームは即座にパーソナライズされた旅程を作成することが可能となる。
さらに、「Easy Go」旅行コードを導入。浙江省の出入国管理データを利用し、1つのコードで通関、支払い、宿泊、移動など、旅行者のシームレスな体験を可能にする。
ホテルでは、同一コードによる本人確認とチェックインが可能になり、観光地ではコードを使った迅速な入場に対応。地下鉄やバスなどの公共交通機関は、AlipayやUnionPayのQRコードで利用することができる。ICBCの電子ウォレット「Card Code Pass」も搭載し、アプリがなくても、オンラインでデジタルカードを申し込み、国際クレジットカードを追加して決済することができる。