
ビジネス・トラベル・マネジメント(BTM)サービスを提供するアリババグループの「AliBtrip」は、統合型AIビジネストラベルソリューションを発表した。このソリューションは、パーソナライズされた旅程を提案する従業員向けトラベルエージェントと、データに基づく意思決定支援を通じて財務管理とコンプライアンスを効率化する企業管理エージェントという2つの主要モジュールで構成されている。
現在、AliBtripでは2000万人以上の従業員がプラットフォームを通じて出張を予約しているという。
このAIソリューションでは、AliBtripとアリババ傘下のOTA「Fliggy(フリギー)」が保有するホテル・旅行業界の豊富なデータを活用して、航空券、宿泊施設、交通機関、飲食のリアルタイム価格データベースから情報を取得し、実用的で効果的な旅行計画を実現する。
また、財務管理の専門機能として、リアルタイムの戦略的分析とアクションサポートを提供。これにより、分析、コミュニケーション、コンプライアンスに関連する業務負荷が大幅に軽減される。
一方、従業員にとっては、予約プロセスが簡素化され、出張規定の比較や、交通機関、宿泊施設、レンタカーサービスを個別に予約する手間を省くことができる。目的、時間、目的地という3つの主要な入力情報に基づいて全体の旅程を作成し、システム内の出張リクエストと連携。出発地と到着地を確認した後、天候やチェックイン時間などの要素を考慮しながら、チケット、ホテル、交通機関を含む旅程を自動的に作成する。
このほか、コスト削減機会も提案する。例えば、宿泊を回避できる早朝出発のビジネスクラス航空券の手配や、予算内で従業員の希望に合ったホテルを優先的に手配ができる。