茂木敏充外務大臣は、2025年12月23日の定例会見で、パスポート(旅券)の発行手数料を引き下げる調整に入ったことを明らかにした。10年用パスポートは現行の1万6000円から9000円に、18歳未満の有効期限5年用パスポートは現行12歳以上が1万1000円、12歳未満が6000円の手数料をいずれも4500円に引き下げる方向で調整している。18歳以上を対象とした5年用のパスポートは廃止の見込み。
茂木大臣は、旅券手数料引き下げについて、「旅券手数料の引下げが観光立国の推進、国民の国際交流や国際理解の増進につながることに期待する」と述べた。
また、引き下げ時期については、旅券法の改正が必要となるため、明言を避けたが、「国際観光旅客税の引き上げと併せて実施することが望ましい」との考えを示した。
与党の2026年度税制改正大綱では、国際観光旅客税(出国税)を2026年7月1日以降に出国1回あたり1000円から3000円に引き上げるとしている。

