「八重の桜」の復興効果、鶴ヶ城は震災前を超える水準に

とうほう地域総合研究所は、2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台である会津若松市の観光動向調査を実施し、概要を発表した。

鶴ヶ城天守閣の入場者数は2013年4月と5月合計で22万2000人となり、2010年の14万6000人の1.5倍となった。東日本大震災以降は2010年度実績を下回っていたが、2012年度第4四半期は2010年度同期比で40.3%増と回復。とうほう地域総合研究所は、「大河ドラマ効果が表れている」としている。2015年は鶴ヶ城天守閣の再建50周年であり、同年に「JRデスティネーションキャンペーン」が予定されていることから、大河ドラマの終了後も多数の観光客の訪問が期待できるとする。

とうほう地域総合研究所はまた、会津若松市の教育旅行といわき市の観光状況についても発表。会津若松市は元来、教育旅行が県内で最多で、2010年には県外から841校が訪れていた。しかし2011年は100校、2012年は210校に減少。2013年は400校程度の回復を目標としており、現在までに300校前後の予約が入っている。

いわき市の観光スポットについては、「いわき・ら・ら・ミュウ」の入込数は2010年が217万1100人であったのに対し、震災による閉鎖のあった2011年は46万5120人、に減少。2012年は2010年の8割の176万900人に戻し、2013年5月はさらに上回る推移だ。一方、「スパリゾートハワイアンズ」は2012年度の日帰り・宿泊の入込数は2010年比7.5%増と震災前を上回った。ただし、入場者の7割強を占めていた首都圏のファミリー層は震災前の8割程度にとどまっているという。

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