九州・沖縄地区のホテル売上ランキング、1位は5年連続でザ・テラスホテルズ

帝国データバンク(TDB)は九州・沖縄地区のホテル・旅館経営企業の上位50社について、2012年度(2012年4月期~2013年3月期)の業績を取りまとめた。

これによると、売上高トップは沖縄のザ・ブセナテラスビーチリゾートなどリゾートやシティホテル、ゴルフ場などを手掛ける「ザ・テラスホテルズ」(前年比2.8%増の約211億8000万円)。沖縄県などのトップセールスで県内入域観光客が改善する中、九州・沖縄サミットの会場となった「万国津梁館」の指定管理者となったことも寄与し、5年連続の1位となった。

2位は「グランド・ハイアット・福岡」を味目、シティホテルやビジネスホテル、レジャー施設などを運営する「エフ・ジェイホテルズ」(2.1%増の約112億700万円)。旅行者の九州地方へのシフトや九州新幹線の影響で宿泊客数が伸びた。

3位は「杉乃井ホテル」をはじめ温泉旅館などを運営する「杉乃井ホテル」(12.8%増の110億円)で、前年4位からランクアップ。平日に高稼働率を維持しているほか、2012年6月にオープンした婚礼施設も好調だという。

なお、50社合計の売上高は前年比3.0%増の2252億円となり、2年連続で前年を上回った。増収企業は前年より24社多い35社に増加。減収企業は前回より9社少ない14社に減少した。ただし、損益の比較が可能な37社で見ると、増益企業は11社(前年12社)、黒字転換企業は4社(7社)。減益企業は13社(8社)、連続赤字企業は6社(10社)、赤字転落企業は3社(0社)で、約6割の企業は収益面で苦戦しており、インターネットの普及による宿泊料金の価格競争や、宴会部門やブライダル部門も伸び悩みが影響したという。

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