HIS、額面総額200億円の社債発行、旅行予約システム拡充や新複合施設の資金調達で

エイチ・アイ・エス(HIS)は2014年7月30日の取締役会で、額面総額200億円の2019年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行を決定した。

外交問題や為替の急激な変動で事業環境や旅行需要に大きな影響を与える中、中長期的な成長戦略である「国内旅行の強化」、「訪日旅行の促進」、「海外におけるアウトバウンド事業の拡大」を推進するためには、旅行事業を中核とする垂直統合ビジネスモデルをさらに強化する必要があると判断。店舗設備や旅行予約システムの拡充に加え、旅行商材の安定的な供給体制の整備を目的に、運輸や宿泊、エンターテイメント等を内製化し、収益量の向上をはかる。

調達資金の使途は以下の通り。

  1. 旅行事業(2016年10月末までに合計約62億円):旅行予約システムの開発・改修に約50億円、事務所・店舗設備の拡充に約10億円、観光旅客バスの購入資金に約2億円、
  2. テーマパーク事業(2015年10月末までに約35億円):ハウステンボスのホテル建設資金に約23億円、ホテル・イベント設備を含む既存設備の改修資金に約12億円
  3. 新複合施設と周辺地区の再開発(2015年10月末までに約55億円):九州産業交通ホールディングスの熊本県桜町における再開発とホテルや商業施設などの複合施設
  4. 運輸事業(2016年10月末までに約50億円):アジア・アトランティック・エアラインズ(AAA/HB)の航空機材調達に約40億円、新規路線開設に約10億円

なお、社債はNomura International plcを単独主幹事引受会社券単独ブックランナーとし、欧州を中心とする米国以外の海外市場で募集する。

(トラベルボイス編集部)

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